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【モノクロからカラフルへと彩られる瞬間が味わえる】「カラフル」ネタバレ無しであらすじ・感想を伝えたい。

「カラフル」書評 小説の書評
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この記事では、「森絵都」さんの小説「カラフル」について書評を書かせていただきます。

「カラフル」は、生前に罪を犯して輪廻から外れるはずだった主人公の魂が、天使業界の抽選に当たり、一風変わった再挑戦のチャンスを与えられる話です。

ネタバレはしていませんので「まだ読んでいないけど気になっている!」という方はぜひ参考にしてください。

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こんな人におすすめ!

・老若男女問わずおすすめ
・読みやすい小説を求めている人
・モノクロからカラフルへと彩られる瞬間を味わいたい人

「カラフル」のあらすじ

主人公となるのは、大きなあやまちを犯して輪廻から外されるはずの「ぼく」

そんな主人公のもとに天使が現れ、ある抽選にあたったと告げる。

抽選にあたると、下界の誰かの体を借りて生活する「ホームステイ」と呼ばれる修行のチャンスが与えられるのだが、修行中に、主人公が自分の犯した罪を思い出さなければならない。

主人公は修行先でどんな人と出会い、どのように過ごしていくのか、自分の犯した罪を思い出すことはできるのか…。

人の印象は見方次第で変わると気付ける名作。

感想

この本を購入したのは10年以上前でしたが、最初に読み終えた時、ピースの多いパズルを終えた時のような、喉元まで出かけた何かを思い出せた時のような…そんなとてもスッキリした気持ちになったのを覚えています。

登場人物一人ひとりの個性のあり方がリアルで、「カラフル」というタイトルがとても合っていると感じました。

素敵な本ですが、ファンタジー要素があるのでその点では好みが分かれてしまうかもしれません…。

個人的には、心に余裕がある時に読むときには、色んな人の隠された優しさに気づいて温かい気持ちになり、少し疲れている時に読むと、次々と起こる問題に気分が沈んでしまうこともあるので、できれば心に余裕がある時に読むのがおすすめです。

ラストシーンではまさに、目の前の色のない情景がパーッと色づいていくような感情になるので、まだ読んでいない方はぜひ手に取って読んでほしいと思います。